鏡餅は日本のお正月に欠かせない伝統的な飾りであり、新年を祝うために家庭や神社などで設置されます。
この鏡餅にはさまざまな風習や意味が込められており、特に「裏白」と呼ばれる部分には深い意味があります。
また、鏡餅に昆布を添える習慣も、その由来と意味が興味深い点です。
ここでは、鏡餅の裏白の意味や正しい向き、使い方、そして昆布を添える理由について詳しく解説します。
鏡餅の伝統的要素とその文化的意味 裏白と昆布の役割とは?
鏡餅は日本のお正月に欠かせない重要な飾りであり、新年の神様、歳神様へのお供え物として、また一年の無病息災を祈願する縁起物として飾られます。鏡餅の構成は、まあるいお餅の上に橙や干し柿、昆布、裏白などが配されることが多く、それぞれに特別な意味が込められています。特に、「裏白」と呼ばれる白い紙は、餅の下に敷かれることで神聖さを増し、魔除けとしての役割も果たします。また、鏡餅に昆布を添える習慣は、「喜ぶ」という意味を持つことから、新年に喜びが訪れることを願う象徴とされています。
鏡餅に用いられる「裏白」の具体的な意味と正しい向きや使い方、さらに鏡餅に昆布を添える理由について深掘りし、これらの伝統がどのように日本の文化と密接に関連しているかを詳しく解説します。これにより、お正月の飾りとしての鏡餅が持つ文化的な背景と価値をより一層理解することができるでしょう。
お正月の鏡餅の裏白の意味とは
鏡餅には、シダのような植物が飾られています。鏡餅に飾られている植物は裏白(ウラジロ)です。
ウラジロ(裏白)はウラジロ科の常緑性多年草の大形のシダ植物です。
裏白は葉の裏が白いことから裏白と言われています。
葉の裏が白い事は、裏に持つ心に暗いことがなく潔白の意味を持ち、対に分かれている2枚の葉っぱが夫婦仲よく白髪になるまで幸せに暮らせますようにとの願いが込められているようです。
鏡餅に飾る裏白には向きがある?使い方は?
鏡餅に飾る裏白の葉は、表は緑色をしていますが裏は白い色をしています。お正月に鏡餅に飾る裏白はどのように飾れば良いのでしょうか?
鏡餅に飾る裏白は、地域ごとに違いもあり特に決まりはないようですが、裏白の白い色の裏面を上にして飾ることが多いようです。
白い裏面を上にしているのは裏表がない気持ちを表していると言われています。
裏白の置き方、向きは漢字の八の字のように末広がりに置くことで縁起が良いと言われています。
お正月の鏡餅に干し柿を飾る理由は
柿の木は長寿の木で縁起が良いと言われています。
柿は幸せを“かき”集めるということで柿を「嘉来」と書き「幸せがやって来る」という意味があると言われています。
また、干し柿を食べると種が入っていることから、子宝に恵まれるという意味も込められているようです。
鏡餅になぜこんぶを飾る?
お正月のおせち料理には、よくこんぶが入っていることが多いですがどんな意味があるのでしょうか?
こんぶはよろこぶという縁起が良い食べ物です。
「子生婦」とも書き、子孫繁栄を表します。
こんぶは昔「広布(ひろめ)」と言われ「慶びをひろめる」となり、また同じく別称の「恵比須目(えびすめ)」は七福神の恵比寿様を連想する、大変めでたい縁起物です。
お正月の鏡餅の裏白の意味とは
鏡餅に飾る裏白には向きがある?使い方は?
お正月の鏡餅に干し柿を飾る理由は
鏡餅になぜこんぶを飾る? について調べてみました。
裏白、干し柿、こんぶにはいろんな意味が込められている縁起物です。
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鏡餅の裏白は、餅の下に敷かれる白い紙で、神聖さを増すとともに魔除けの役割を果たす重要な要素です。この白い紙は清潔さや純粋さを象徴し、新年を迎えるにあたっての心の浄化を意味します。裏白の向きや使い方に特に厳密な規則はありませんが、一般的には餅の底全体を覆うようにして置かれます。
また、鏡餅に昆布を添える習慣は、「喜ぶ」という意味を持つ「昆布」に由来し、新年に良いことが多く訪れることを願う象徴としています。昆布はまた、長寿と健康を願う意味合いも持ち合わせています。
これらの伝統的な要素は、鏡餅をただの装飾品以上のものにしており、新年の祝祭において神聖な儀式の一部として大切にされています。鏡餅の裏白と昆布は、日本の文化における豊かな象徴性と伝統を今に伝える重要な役割を担っています。