啓蟄にひな祭りの雛人形を片付けると良い?啓蟄にこもはずしの意味は?
二十四節気の季語、啓蟄、啓蟄の日に雛人形を片付けると良いと言われています。
二十四節気の啓蟄とは
難しい漢字で書かれています啓蟄ですが、啓蟄の読み方はは「けいちつ」と読みます。
蟄とは、冬の間、地中に閉じこもっている虫のことをさします。
啓蟄に出てくる虫の種類は、冬の時期、地中で眠っていたカエル、あり、トカゲ、ミミズ、虫などが目覚めになる時期です。
暖かくなってきて生物が地中からでてくる、冬から春にかけて、暖かくなってきて冬ごもりを終え、土の中から外へ出てくることを「啓蟄」といいます。
啓蟄について調べてみました。
ひな祭りの雛人形を片付けする日は啓蟄の日が良い
雛人形をお片付けする日に決まりはありませんが、啓蟄の日が良いと言われています。
啓蟄の日が良いと言われていますが、雛人形をしまう日はお天気が良い日、湿気のないお天気が良い日に大切にお片付けするようにしましょう。
啓蟄のこもはずしとは
啓蟄の風習にこもはずしがあります。
ニュースで啓蟄の話題として取り上げられることもありますが、啓蟄にお城や庭園などで冬の時期に樹木に巻き付けた藁でできた菰を外します。
外した菰には松の葉を食べるマツカレハの幼虫マツケムシなどの害虫が入っており、害虫駆除の目的の意味があるようです。
菰に入っている益虫は除けて、害虫だけを選別して菰を焼く行事のことです。
二十四節気啓蟄とは何、啓蟄の虫の種類は、啓蟄はいつ?
二十四節気季語の啓蟄の時期は下図では 雨水 ➡ 啓蟄 ➡ 春分 となります。
二十四節気では、1番目は立春からはじまり雨水の次は啓蟄にあたります。
もともとは旧暦二月節の二十四節気の一つで、新暦では毎年三月六日ごろの時期を啓蟄と言っていました。
啓蟄の期間としては、この日から、次の節気の春分前日までをさします。
啓という字は「啓蒙」「啓発」というように、開けたり明けたりという意味がありますが、「拝啓」「一筆啓上」のように申し上げるという意味でつかわれることもあります。
啓蟄の候(けいちつのこう)
啓蟄という言葉ですが、3月の手紙の季語として、手紙の挨拶でも使用されている言葉です。
啓蟄の候は3月5日から3月19日まで使える時節の挨拶です。
「啓蟄の候」は啓蟄の時期に春が近づいてきて、気温が温かくなり、冬ごもりしていた虫たちもでてくるきざしを感じる季節をあらわします。
拝啓 啓蟄の候 いかがお過ごしでしょうか。
拝啓 啓蟄の候 ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
などのように、季節の言葉を入れて手紙を送ると季節感が感じるお手紙になります。
また、手紙を送る相手方が目上の人だと拝啓の代わりに謹啓をつかうこともあります。
啓蟄の食べ物
啓蟄の頃は地中から虫が出てくる季節ですが、タケノコやワラビ、ぜんまいなどの野菜や植物なども山菜も地中のエネルギーを蓄えていて、春が旬の食べ物です。
この時期の玉ねぎは新玉ねぎといわれ、皮が薄く、実の水分が多くてやわらかい、という特徴がある玉ねぎです。
たけのこの炊き込みご飯やたけのこのてんぷらなど美味しい時期です。
二十四節気の啓蟄の次は春分です。