山茶花(サザンカ)と椿(つばき)は、日本の庭園によく見られる美しい花木ですが、これらには興味深い文化的な意味合いや違いが存在します。山茶花は特定の地域や状況によって縁起が悪いとされることもありますが、一般的にはその美しさが庭園を彩るために広く愛用されています。また、椿と山茶花は見た目が似ているものの、花の構造や落ち方に明確な違いがあります。これらの違いを理解することで、それぞれの植物が持つ特性や文化的な背景をより深く理解することができます。
山茶花はツバキ科ツバキ属で日本が原産地です。
(山茶花)
山茶花は椿の仲間と言えるツバキ科の花木です。
山茶花は、変種、交配により多くの種類の品種が生まれていています。
山茶花とよく似ている花木と言われる椿ですが、山茶花と椿の違いはどのように違うのでしょうか?
山茶花は植えてはいけない?毒のある害虫がつくから?
山茶花の季節、季語は?
山茶花は晩秋から咲く花木で初冬の季節、季語は冬の季語とされます。
山茶花と椿はよく比較されますが、山茶花は縁起が良い、悪い?庭に植えてはいけない?
サザンカを庭に植えてはいけないのは、サザンカの花や葉には毒がある害虫がいるからです。
山茶花やつばきには、春の季節にチャドクガという毛虫が発生します。チャドクガは、葉っぱを食い散らしてしまう害虫です。
チャドクガの毛に毒があり、葉っぱの裏にいることで気が付かないうちに触れて、毛に触れると皮膚がかぶれるというとてもやっかいな害虫です。
小さな子供やペットがいる家庭では、サザンカを庭に植えるのは避けたほうがいいでしょう。
サザンカは鉢植えにして、屋内やベランダなどで楽しむのがおすすめです。そうすれば、サザンカの花の美しさを安全に楽しめます。
椿と山茶花の違いで言われるのが花の散り方です。椿は花全体がぼとっと落ちるのが特徴です。
山茶花は花びら単位で散ります。
山茶花は花びら単位で落ちることから、特に縁起が悪いとは言われてないようです。
サザンカを植えてはいけないとは特に言われていません。
椿は縁起は?植えてはいけない?
椿は縁起が悪いと言われるには諸説あるようです。
椿は、花の落ちる姿が首が落ちるを連想させることから、不吉で縁起が悪いと言われ嫌がる人もいます。
植木屋さんが山茶花を売るために、椿の花がぼとっと落ちるので縁起が悪いと広めたとの説もあります。
それ以前には、椿は縁起がいいお花と言われてきました。
松竹梅は縁起が良い言葉で知られていますが、松竹梅の前には梅の代わりに椿が使われ、松竹椿という言葉が使われたとも言われています。
生垣にも使われている人気がある山茶花、椿、縁起が悪いとは言えないようです。
(つばき)
山茶花と椿の違いは
山茶花と椿は同じ仲間と言えるツバキ科の植物。さざんかはひめつばきと言われるほど椿と似ている花です。
しっとりとした質感で花の形がととのった椿、軽やかで清楚な山茶花、とても似ている山茶花と椿ですが、花の開花時期、花の散り方、葉のつや、厚み、木の成長する高さ、などに違いがあります。
山茶花と椿の開花時期
初冬の頃に美しい花を咲かせる山茶花(さざんか)は10月から2月に白い花が咲く時期、晩秋の花、秋から冬に咲かせます。椿は早春から春に花を咲かせます。
山茶花と椿の花の散り方
山茶花と椿の違いで分かりやすいのが花の散り方の違いです。
山茶花は花びらが一つ一つパラパラと散りますが、椿の花の散り方はそのままぽっと落ちるように散ります。
山茶花と椿の葉のつや、厚みの違い
椿の葉はつやがあって厚みがあります。椿の葉っぱは大きくて山茶花の倍近くあります。
木の成長する高さ
山茶花の樹高は5mから12mにもなります。椿は高さが18mくらいのもなります。
山茶花は枝に褐色の毛がありますが、ないのが椿ということでも違いがあります。
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山茶花の花言葉は怖いとは?
サザンカは、花言葉にも色々な意味があります。
山茶花の花言葉は、困難に打ち勝つ、ひたむきさ、愛嬌などがあります。
寒い時期の初冬から花が咲く山茶花は、寒さに立ち向かっていることを連想させる花言葉です。
山茶花(さざんか)について調べてみました。